A search ⑥
6,目的
ロームと分かれてから大体二日経った頃か。その頃クリスはひたすら山を登っていた。整備されているとは言い切れない凸凹した傾斜が激しいさ山道を歩いていた。
日はもう直ぐ真上に上がりそうで日差しは強くなる一方。6月に入ったばかりの今。気温やらは十分真夏の8月と言っても支障ないほど。でも、鬱蒼(うっそう)とした森林がその強い日差しを遮り、丁度いい暖かさだ。
ロームの言っていた通りなら、あと一日は掛かるのだが、分かれて一日目の昼に藁を積んでいる荷馬車に運よく乗れたため一日ほど時間を縮めることができた。
山道を歩いていると、突然森から抜けた。目の前には人一人立てて限界の小さな出っ張りがある。
これがロームが言っていた崖?
クリスは恐る恐る出っ張りに進んでいき、先端近くに着くとクリスは呆気にとられた。
目の前には街があった。途轍もなく大きな街が。街の中心には大きな時計台が合ってその時計台を中心にそこから放射線に何本もの道が広がっている。
クリスが居た孤児院は、空き地が目立つ寂れた町で、こんな大きな街は見たことが無い。暫しの間呆気らかんとしていた。
ずっと街を見ていたが、ロームの言葉を思い出し少し後ろに下がって出っ張りの先端に背を向け前を向いた。そこには言った通り看板が立っていた。その後ろは今までクリスが通ってきた道と同じようになっている。
あの人の言うことを信じて好いのか・・・・・・。悩んでいても仕方ないか・・・・。
クリスは看板の後ろを目を瞑って下り始めた。始めの方は硬い土だったのだが次第に沼のようになってきて次第には感触もなくなってきた。だがそこで目を開けてはいけない。そう思いずっと目を瞑ったまま歩いていくと急に目の前が明るくなったように感じられた。固い土感じる。ゆっくり目を開けるとそこには出っ張りで見た街とよく似た街が広がっていた。
人も沢山行き交っている。後ろをひり返って見るとそこには噴水が在った。噴水の後ろにはあの街の様な馬鹿でかい時計台が存在していた。
「そので突っ立ってんだ?」
背中で声がして急いで振り向くと40そこそこの男が立っていた。
「え、あ、えっと・・・・・」
何をどういえばいいのか分からず口ごもってしまった。
「お前、どこの子だ。見かけない顔だが」
「私、その・・・・・看板の後ろから来たんです」
「か、看板の後ろ?! なんじゃそりゃ。もういい、噴水のまん前で突っ立ってると邪魔だぞ。さっき当たりそうになった」
「すいません」
クリスが頭を下げると、男はスタスタとどこかえ行ってしまった。
訳が分からずどこかえ行こうと思っても、ここがどこだか分からないのだからどうしようもない。
とりあえずあの時計台に近づいててみるか・・・・・。
クリスは時計台の直ぐ手前まで行ってみた。
そこには何も無かった。時計台しかなかった。でもクリスは時計台の根元を眺め続けた。根元お側面に彫られている立体的な沢山の人達を。
時計台は長い四角柱型で一つの側面の根元にはそれぞれえ4人ずつ人が彫られている。一辺は100mほどで、クリスは彫られている16人を見て回った。
始めの一枚に戻ってきた時、背中で声がした。
「時計台の彫刻を見ておるようじゃがどうしたんじゃ」
クリスが振り返ると、そこにはくりすの背の3分の2ほどが慎重の70後半と思える老人が立っていた。
前の話から結構時間経っちゃいました
。すいません
。
From ユラ★
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