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A search ③

  3,警戒

 クリスは林から出てきた男を見たとき、どこかで会ったような気がした。挨拶は交わしていないが、顔を見たような気がした。

 「遠くから見えてただけなんだが、本当にお前髪も眼も綺麗な漆黒だな~」

 男が急クリスに話しかけてきた。クリスは応対する気などまったく見せず、一歩づつ下がりながら焚き火から少し離れたところに置いておいた薪を一本取り、焚き火の火を付けて手に持った。今にも男に投げつけそうだ。

 「おいおい、俺はそんなに怪しいもんじゃないぜ。俺を物取りだと思ってんならそれは勘違いだぜ。物取りか山賊なら、寝転がってるお前を素早く刺し殺してその後で、じっくり頂戴できる物を片っ端から探すぜ」

 クリスはまた数歩後ろに下がりながら持ってきた鞄の中から、キッチンから一本くすねてきた短刀を取り出した。こういう時の為に一様持ってきたのだ。備えあれば憂いなし。だが、小刀など使ったこともない故、勝てるなどと更々思っていなかった。所謂護身刀である。

 「反対に警戒を強めちまったな・・・・・・。俺はただ火が見えたから来たんだ。明かりになるようなもの何一つ持ってなかったから、日が沈んだ後に真っ暗になっちまってからは周りがまったく見えなくってな・・・・・。小さい水溜りに両足とも突っ込んじまって靴も靴下も両方ボトボトでグチュブチュなんだ。少しでいいから乾かせてはもらえないか」

 男の言う事は本当のようだ。履いている靴の三分の二が泥水で濡れて色が変わっている。靴も重そうだ。

 「少しだけなら良いです。でも、その前に名前を教えて下さい。教えられないのなら、火を貸すことは出来ない。」

 クリスは返答が帰ってくるのを待った。

 「名前か・・・・・・。ない、ではだめか?」

 クリスは短刀の鞘に手をかけた。

 「そう、恐い顔をするな。それと短刀からも手を引け。名前を教えてやるから」

 クリスは鞘から手を離したが、短刀は手放さなかった。

 「だいぶ信用無いみたいだな・・・・・。まぁいい、俺の名はローム。姓はない。」

 「姓がないって言うのは本当ですか」

 「本当さ。俺は俺の名前しか知らない。姓は誰からも教えてもらったことなどないし、覚えていない。俺は孤児だからな」

 クリスは自分が孤児であることをさらっといったロームという男をマジマジと見た。

 「俺の名前は言ったんだ。お前の名前を教えてくれよ。夜が明けるまでのたった数時間だが。火を貸してもらうんだ。持ち主の名前を知らないで貸してもらうのも何だしな」

 「私の名前はクリスです。姓は言いません。あなたも私に言えないのならば、私も言いません」

 「別に構わないよ。名前で呼ぶときがあるかもしれないが、そこは大目に見てくれ。お前が俺に姓を明かさなかったのが悪いんだから。ホンじゃあ、少し火に当てて靴と靴下を乾かして頂こうかね。」

 ロームは焚き火の近くに寄って靴を脱ぎ火の少し手前に置き、靴下は脱いで自分の手で持ちながら乾かし始めた。

 クリスはぎりぎり火の暖かさが届くところまで行き、そこで腰を下ろして「三角座りでロームを少し警戒しながら夜が暮れるのをまた。

 ロームは靴下を乾かしながら思った。

 こりゃー予想以上に嫌われたかな・・・・・・・・・。

前作とまったく違う話なってしまったらどうしようshock

それはそれで面白いかsmile

(開き直ったcoldsweats01

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コメント

初めてのコメント!!!


前作の壁を打ち壊せ!(^v^)

前作は、主人公の語りが多かったけど
今のは主人公以外からの語りが多くて
雰囲気が違っていい!

新しいの楽しみにしてるよ(^^♪

投稿 柊 | 2008年4月16日 (水) 20時32分

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