A search ⑤
5, 難題
日が昇ってすぐに出発したからか、目的地には太陽が真上に到着する前に着いてしまった。目的地を見たとき、まるでどこかの富豪の家の家と間違えてしまいそうな建物である。敷地の入り口をである扉を開け中に入っていくと、何の花の蔓か分からないが、蔓が巻きついたアーチが目の前に現れた。どうやら、このアーチは玄関まで続いているようである。
これじゃあ、まるっきりどっかの大富豪の玄関だぜ・・・・・・。
成人男性の平均身長より5センチほど高いロームが腰を少しも曲げることなくアーチをくぐり、玄関の戸を叩いた。
すると、すぐに戸が開き、中からこの建物の住人らしい女性が応対にやってみた。
「どちら様でしょう?」
「ここの院長に用があって来た者です。院長はいらっしゃいますかね?」
女性は、当初は少し怪しそうな目でロームを見ていたが、ロームが院長のフルネームを言ったため院長が今この建物に居るのか居ないのか答えてた。
「院長は今、近くの公園で子供たちと遊んでいるので、今は居りません。何か急ぎの用事でなければどうぞ、中でお待ちください。」
「そうさせてもらいます。」
ロームが玄関の中へ入ると、外見とは違って中身はそれほど贅沢ではなく質素なつくりになっている。
「二階の応接室でお待ちください。」
そう言われて女性の後について玄関のすぐ横にあった階段を上り、二階に上がって右に曲がって次の曲がりかどにある部屋に案内なれた。
「お名前を教えていただけますか? 」
「フルネームの方がいいですか? 」
「差し支えなければ」
「ローム、ローム・ディークスです。」
「院長が戻り次第こちらに来ていただきますので、少しお待ちください。」
女性は一階に戻っていった。
十分ほどすると、女性がクッキーと紅茶を運んできてくれた。
クッキーを3個ほど食べたとき、応接室の戸が開き院長が入ってきた。ロームはソファーから立つこともなく挨拶をした
「よっ! お前とは何年ぶりに会う? 5年は経ったか?」
「ちょうど三年よ。この孤児院を前の院長から引き継いで三年だから」
「お前変わらないな~]
「貴方もね。えらく今回はここに来るまでに時間が掛かったね。前は呼んだ二日経ったくらいに着たのに」
「こっから北に山三つ超えたところにある町に居たんざぞ! 二日三日でこられる訳だないだろう・・・・」
ロームは紅茶を飲んで心を落ち着かせた。
「それで、俺をそんな遠くから呼び出した用事ってのは何なんだ」
「この写真の子、この子を見つけ出して等分の間遠くからでいいから見ておいてほしいの」
「どれどれ」
院長が差し出した写真を見た瞬間ロームは絶句した。
これは・・・・なんたる偶然か・・・・。
「どうかしたの?」
写真を見た後、黙ったままのロームに院長が言った。
「いや・・・・これは大変なことになったな・・・。この写真の子とさ・・・数時間前まで一緒だったんだぜ・・・・・」
「昨日の夕方出て行ったばかりなんだから会っていてもそんなにおかしくないかもね」
「俺・・・この子にあっちの行き方教えたんだよな・・・・」
院長は何も言えなくなってしまった。
自分たちは今、クリスが行こうとしている世界から追放された身だ。追放された者はそれ以来その世界に入ることを硬く禁じられている。もし入ってしまったら、一生地下深くにある監獄からでることは許されない。
「お前とは魔術学校時代からの友人だ。それに・・・・同じ罪を背負って生きている同士でもある。お前の頼みを聞いてやりたいのは山々なんだが・・・・。この頼み・・・いや仕事は少し重すぎる・・・・」
「そうね・・・クリスがあっちの世界に行ったのなれば、私たちに成すすべはないわ」
「あぁ。でも、このまま終わるわけにもいかない。現役時代は変装の帝王と謳われた俺のだ。何とかやってみせるぜ!」
「別にそんあ無理しなくていいわよ! 貴方には他にも仕事があるし・・・・」
「そんなものただ単なるパシリに使われてるだけだよ。偶にはこういう仕事らしい仕事してもういいだろ」
「でも、失敗したらもう二度と日の光には当たれないのよ・・・・」
「元々日に当たった生活なんてしてねえよ。」
今回のは、原作にはなかった話です。どっちかって言うと二作目に絡んできちゃう話なんですよね・・・・
。
From ユラ★
| 固定リンク
「小説」カテゴリの記事
- A search ⑧(2008.06.01)
- A search ⑦(2008.05.17)
- A search ⑥(2008.05.11)
- A search ④(2008.04.19)
- A search ⑤(2008.04.27)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/514448/20607795
この記事へのトラックバック一覧です: A search ⑤:

コメント